■フランダースの犬

先日、TVKで放送の’フランダースの犬’が終了。この話のラストシーンはアニメ特番で定番で超有名。しかし、実際、自分が観たのは本放送から2回目。それはやはり宮崎作品であるハイジとマルコ挟まれつつもそうでは無い作品なので軽視して所にあるかもしれない。たまたまTV欄で(新)のマークを見たので「これは見てみよう」と毎回録画でチェックし、全てを見終えた。ラストシーンは見飽きるぐらい観てきたきたけど、通しでみるとやはりツライものがある。泣くのは恥ずかしいので堪えていたが手の甲で押さえても涙がツーツー流れ出た。
この話を大人になって観た感想。世の中、身の回りいろんなタイプの人間がいるけれど人間社会の縮図になっているように思えた。話の山場はやはり村の風車の大火。風車は村の穀物を挽いて粉にする重要な役割。それが在庫の穀物もろとも火事に見舞われ機能しなくなる。村にとっては最悪の出来事。それが偶々、夜な夜なアロアに会いに出かけたネロが目撃され、証拠も無く罪を被されてしまう。つまり’濡れ衣’というヤツである。村の長であり地主でもあるアロアの父コゼツはネロの事を気に入っていない。これは貧しい者と裕福な者の釣り合いのとれない身分のつき合いの許せなさ、また娘のよい将来を考えての事からも来ている。火災消火の現場の際、コゼツはネロに対して’また娘に会った事’を激怒するが風車の損害の事への苛立ちもぶつける。つまり八つ当たり。実際には放火犯=ネロという事は口にしていないが、黙視し村からの追放を願う。少年の頃から努力の積み重ねで今の立場を築いたが何かを失った人物である。そして村人の行動。まずは普段からそのコゼツにびったり腰巾着のハンス。力ある者には弱く無い者には強いみっともない人間。そのハンスが目撃者なのであるがその一言でろくな証拠も無しにネロを犯人にしてしまう多くの村人達。原因も不確かでどうしようもない怒りはとりあえず’らしい’人間に振り下ろすものなのであろう。さらに、証拠不十分でのその行動は間違っていると思いつつも結局はこれからの自分たちの立場を考えた上でネロに悪く思いつつも牛乳配達の仕事を断ってしまう夫婦。これは、自分の生活、身を守る行動であって、けして非道でないと思われる。大抵の人間がとってしまう行動ではないか。
この事件は放火によるものでは無く、風車のメンテナンスの悪さ、さらに過酷に使用してしまった事による摩擦熱による出火が原因であり言うなれば、それを指示したコゼツ、そしてメンテを担当していたハンスが犯人。ネロを犯人と祭り上げた二人が真犯人いう事になる。そうと解った今だが村人はネロにし向けた態度をこの二人にはとらないだろう。ましては村から追放などと。さらにコゼツは破産に追い込まれる程の大金を無くすが偶然、それを見つけたネロに届けられ救われる。事は大逆転劇となり、村中に真実が知れ渡り反省しネロを捜し回るが時は既に遅し。ネロは貧困、孤独、絵のコンクールの落選、そして村の状況から悲観してか死を選んでしまう。
しかも、コンクールは落選といっても実は1位2位を争った結果であり後日、絵を学ばせようとその道の人が訪れる。村の出来事の真実、身の潔白、実力のある人間と認められるとともに訪れた幸運ともすれ違いあの教会に向かう。清く正しい事を貫き通せば天国にいけるという事だがやはり死は死である。ネロの死、これは辛い毎日から解放させてくれた神の導きなのか。それとも村人にもう謝る事もできないようし向けた神の裁きなのか。

「真実」というものは力のある者の都合で「嘘」になり、力の無き者が「真実」を叫んでも「嘘」になる。集団は力ある者にたなびく傾向があり、力無き者はそれに取り囲まれ押しつぶされる。力ある者には責任があり自らの立場を理解すべきであり、けして間違った格好の悪い行動はすべきではない。しかし、その間違いはおろか力を付けてしまった事にすら気付かないのかもしれない。また力無き者はけして悲観する必要は無い。全てがそのような人間ではないのだから。

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喜多道枝、及川広夫 他

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